【ゲーム】
・ななついろ☆ドロップス すももルートクリア
本当に良かった。
ここにこうして感情の捌け口となるブログが存在して。
書いてなければどうかなってしまったかもしれない。
今日も文の型を変えることにする。
今さっき、ほんの数分前に全て終わった。
4時間もぶっ通しでゲームしたのも久しぶりな気がする。
思っていたほどではなかったが、確かにいいストーリーだ。
planetarianほどボロ泣きはしなくとも、潤むくらいにはなった。
ただ恐らくこれは個人の捉え方によって感想が変わるのではないだろうか。
最後の部分、俺にはやや強引に押し付けたように感じられたが、
ちょっと視野を広げて最初からの繋がりを考えるとそれもありかと思える。
伏線は細かいものも含めてほとんどが収束されており、
気にしなければ全く問題ないどころか素晴らしいものに思える。
実際この伏線の作り方とまとめ方は他の作品で見たことがない。
上手いと思う。
全て終わってみて分かったのだが、全部が全部褒めるべきところではない。
100点満点で評価して100点になるわけではない。
あえて言うならこのゲームは92点くらいか。
だが限りなく100点に近いことは付け足して言っておこう。
参考までに夜明け前より瑠璃色なを評すると、せいぜい85点くらいだ。
さて、では残りの8点がどこに消えたか。
ネタバレしないように慎重に解説していきたい。
まず一つ目に、設定と描写におけるミスである。
最後の方の季節は冬になるわけだが、ヒロインたちの通う星城学園の門付近にある
広葉樹(桜らしい)の葉が青々と茂っていたのである。
冬ともなれば針葉樹でない木は落葉するはずだ。
これは一般常識レベルだろう。
二つ目、これはストーリー展開上の不満点だ。
先ほども述べたように最後の方が「押し付け」のような雰囲気になってしまっている。
最後の話はもう少し長引いても良かったのではないか。
主人公には全てを秘密にした上で、全体のコンセプトから派生した何らかの方法で
元通りにしてエンディングに繋げて欲しかった。
三つ目、このゲームに一切のエロシーンは不要である。
物語の本質を見失う上に、逆効果をも発生させているような気がする。
実際今回は行為中に時々含まれる重要そうな語を飛ばしながら拾い読みしただけだ。
理解力基準による18禁ゲームを作ってみてはどうだろうかと思う。
このゲームはそれなりに精神年齢を必要としそうだ。
そして四つ目、タイトルと内容に関係する不満。
このストーリーは俺の感じでは5分の4ほどの前半と、残りの後半に分けられる気がする。
しかも何となく分けられるかな、ではなく、確実にきっちり分けられるような。
ゲームタイトルは「ななついろ☆ドロップス」なわけだが、
雰囲気的にマッチしていたのは前編の方だけであったような気がしてならない。
考えようによっては全体通して関連しているとも思えるのだが、
後半自体への関連性は薄く、全体的にカバーされているようなイメージだ。
深く考えないと全体的なイメージが捉えにくいあたりが惜しい。
考えるとすればこうである。
後半の積極的な行動は前半でななついろの星のしずくを集めた経験、
そしてユキちゃんとのふれあいによる経験によってこそ成しえたものである、と。
他に捉え方もあるかもしれないが、俺としてはこれ以上に考えられない。
だから要するに、「星のしずく」をもうちょっと前面に押し出してもよかったのではないか。
なんだかんだ言ってはいるが、何であれこの作品は今のところ個人ランキング1位だ。
前半部分での評価が高いということが影響しているだろう。
ストーリーの面白さ、すもものキャラ、最高の設定。
この記事を読んでいる方でやるゲームに迷っている人がいれば是非オススメしたい。
これからの2次元生活、もう一度こんなゲームに出会えたらと思う。