起きて出発し、素泊まりプランだったので朝食は近くのセブンで調達。
生憎の雨模様、国道18号線を東に走り、向かうは群馬県!
軽井沢を通り過ぎ、片峠である碓氷峠を越え、ついに群馬県突入!
二人して初群馬県でしたw

群馬は噂に聞く通りの山の中。
ひたすらぐねぐねの下りを横川に向かって走っていきました。
そう、今回の1箇所目の目的地はまたの名を「碓井線」とも言う、「信越本線廃線区間」です。

ここに行こうと思ったきっかけは、何気なく眺めていた地形図。(地形図はこちら
「ちょwなんか碓氷峠からもの凄い数の廃隧道が連なってるんすけどwwwww」
ってなって調べてみたら碓井線だと判明。
そういや前にもこの情報に辿り着いたことがあったような…。

でそれからハァハァ興奮して調べた碓氷峠に鉄道を通した歴史の概要が以下の通り。
詳しく知りたい人はWikipediaへGO!

・上野-横川間、軽井沢-直江津間の鉄道が開業し、横川-軽井沢の碓氷峠を越える区間さえ開通すれば、
 東京と新潟を結ぶ輸送ルートが完成することになり、開通が待ち望まれていた。
・海外から技師を招き、急峻な山の路線を登っていけるようにアプト式(車体についた歯車をレールの
 ギザギザと噛み合わせて登る方式)を、橋梁には推進力の負荷に耐えられるようにレンガを
 それぞれ採用した鉄道を敷設、1843年に開業した。
・戦後、輸送の隘路の解消のためアプト式を廃し、通常の粘着式による新線を別途敷設、
 1966年に複線として開通した。(アプト式の旧線の一部が廃線に)
・長野新幹線開通によって採算が取れる見込みがなくなり、新線も1997年に廃止された。

というわけで、碓氷峠付近の大量の廃隧道は、旧線1線と新線2線のものであることが判明。
更に調べると、旧線の一部が「アプトの道」として遊歩道化されていることも判明!
普段の俺は、廃線が観光地化されることについては中立の立場なんだけども、
この事例についてはGJであると褒め称えたい。
もちろん、途中の橋梁が近代化遺産として重要文化財になっていることも影響しているんだろうけど。

話は戻り、今回の探訪はかなり無計画。
事前にアプトの道の情報があまり得られなかったので、行った先で臨機応変に対応することにしてました。
んで途中見える廃橋にハァハァしながら18号を下ってたら、「めがね橋駐車場」という看板を発見。
進んでみると、右手に真新しくだだっ広い駐車場が見えてきました。
迷わずここにイン。
そこから歩いてめがね橋を見に行くことに。

ちなみにめがね橋とは、アプト式だった旧線の中でも一番大きな橋梁のこと。
正式名称を「碓氷第三橋梁」と言い、全長は91m。
レンガ造りの橋梁としては国内最大規模だそうです。
それが…

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これ!
やばいでしょ、この上をちょうど100年前まで蒸気機関車が走ってたんだよ?
(*´Д`)ハァハァ

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階段が整備されてたので、30mの高さがある上に登ってみました!
下に見えるのが18号線で、バス停までありました。
この18号線、一応旧道扱いで新しいバイパスもあるんだけど、これはこの先しばらく廃れそうにないね。
俺が死ぬ頃には廃道になってるかな?

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反対方向、山の方を向くと新線が見えます。
地形図だと橋がないような描かれ方ですが、実際にはちゃんと架かってました。
あぁ、あそこ死ぬまでに1回は行きたい…。

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上からのめがね橋全景。
奥にある6号隧道から先は整備中のようです。
ちょっと先の熊ノ平というところまで遊歩道を開通させる予定みたいですが、
是非軽井沢まで延伸してもらいたいですね。
電気代とか維持費が大変だろうけど、最悪入場料とか取っても良いから。

そこまで見て車に戻り、めがね橋まで繋がる遊歩道を別のところから歩いてみることに。
「峠の湯」って温泉から遊歩道に入ろうと思ってたんだけど、
そこまでの道で迷ったので、迷ったついでに新線の廃線区間も探索しに行きましたw

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こちらが新線、14年物の廃線です…ジュルリ。
まだレールも架線も当時のままですが、恐らく撤去費用がないのでしょう。
山の中だし土地を誰かに払い下げるということもなさそう。
新線はしばらくこのままかなぁ。

この先しばらく線路沿いに進んだら、延長1.2kmの廃隧道をハヶ━m9( ゚д゚)っ━ン!!
もう超興奮wwwww
距離的に、そのまま通り抜ければさっきのめがね橋から見えたところに行けるはずでしたが、
さすがにアウアウだし時間もなかったので自重しておきましたw

車に戻り、気を取り直して地図を見て峠の湯へ。
その後ろから伸びていた遊歩道「アプトの道」を歩き始めました。
すぐに見えてきたのが1号隧道。

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俺は意匠とか語れるわけじゃないけど、この存在感はすごいわ。
「さぁおいで、隧道だよ」って言われてる感じがする!
路盤は撤去されてほとんどしっかり道になってました。
内部もちゃんと照明付き。
隧道はススまみれになってましたが一応レンガ造り。

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1号隧道の出口と、2号隧道の横川側坑門。
こちらの坑門の意匠は1号隧道とは微妙に違う感じ。

でこの2号隧道を出たところで碓井湖付近に到達。
車を先に回せるわけでもないので、ここで仕方なく引き返し。
本当はめがね橋まで歩き通したかったんだけどね。
まぁそれはまたの機会にしよう。

車に戻って、次の目的地を検討。
予定では美ヶ原高原に行く予定だったんですが、曇りか雨だし行っても何も見えないだろうなぁ、
ということで、諏訪湖経由で宿泊予定地の松本に向かうことになりました。

帰る途中の国道18号。
行きで気になった、国道に接続する形で残る封鎖された隧道に寄ってみました。
このトンネル、Wikipediaによれば、
「アプト式時代のトンネルが3本、旧本線のトンネルが4本あるが、アプト式時代に作られた引き上げ線となる
 トンネルの1本が国道18号(旧道)に続いており、業務用の出入り口として使用されていた。
 現在も工事車両の出入り口となっており、入口の門は施錠されている。」
とのことで、現在は立ち入り禁止となっている熊ノ平へ続く、(廃線以外)唯一の通路のようです。

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それがこれ。
馬蹄型でないのはなんでだろ?
まさか自動車の通行も前提としていたとか…?
激しく入ってみたかったけど、見つかってもアレなのでここも自重しておきました…。

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すぐ近くを新線が通っており、そこに繋がる獣道レベルの道があったのでちょっと行ってみました。
バラストのおかげで雑草も少なくて、ホントそのまま電車通せそうな廃線だわな。
許されるなら、軽井沢側から簡単なトロッコでいいから乗って滑走して来たい…。
ん、よく見たらこの新線も馬蹄型じゃないぞ。
新線仕様だったのか!

そこまで見て碓井線とさよなら。
軽井沢・上田を経由して途中まで行ったところで気が変わり、
諏訪湖を取りやめて美ヶ原高原に突撃することにw
普通に曇ってたんだけどねwwwww
ほぼ平坦だけど回り道になる諏訪湖経由か、山越えるけど直線距離的な美ヶ原経由かで迷って、
最終的に分かれ道直前で高原に行くことになったのでした。

ものすごい霧というか雲というかの中を突っ切ってぐいぐい登っていき、
真っ白の世界の中で迷いつつもどうにか美ヶ原高原美術館に到着www

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ええ、そりゃあもう、「さすが美ヶ原!」と言いたくなるような美しい景色が広がっていましたとも。
真っ白のね…

それでもそこそこの人が訪れているのが不思議。
まぁみんな俺らみたいな物好きってことだな。
せっかく来たし、美しの塔くらいは寄っていくか、ということで徒歩で移動。

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この写真でちょっと出っ張ってるのがその塔。
鐘だけ鳴らして馬さんと牛さんたちを眺め、山本小屋でなんか買って早速変えることに。
高山だけにトイレないし。

そこからが酷かった…。
だんだん暗くなっていく霧の道を、松本市の扉鉱泉ってところに向けて降りていったんですが、
ビーナスラインはちゃんと2車線でいいんだけど、途中から1車線のもの凄い細い林道を降りていったのね。
それがショートカットだから。
いやぁ、細かった。
「対向車来たらどうすんだよwww」ってgkbrしながらゆっくり下っていったです。
結局運良く対向車は来ず、なんとか下まで辿り着きました。

ふぅ、と安堵した時、左に見えたのが廃道っぽい細い道。
「すげぇ廃道だな、ダムにでも行くのか…?」と思ってたら、彼女の指差す先を見て驚愕。
そこにはその廃道に向けられた矢印と、今夜泊まる予定の旅館の名前が書かれた看板があったのですwww

看板あるんだし、行くしかないだろwwwwwww
ということで切り返してその廃道に突入!
下栗の里で通った、数十センチ路肩に動くと崖状態の道より怖かったwww

でその廃道を無事通過し、ダムの堤体上の道をゆっくり進み、更にその先の廃道然とした道を下り、
ようやく目的地の旅館に到着!
無事着いた…。

今回の宿泊先は、ケチな俺が超奮発して泊まる、1泊2食付き12,500円の和風旅館。
たまには豪華なところに宿泊してみるのもアリだよね。

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旅館の中はこんな感じで、写真は食堂。
夕飯(゚д゚)ウマーで腹一杯になって、風呂も2回入って大満足で就寝。
疲れた…。