ついに警察に事情聴取された
釣りじゃありません。ガチです。
事の経緯は以下の通り。
俺は昨日宣言したとおり、栄に遊びに行こうと昼過ぎにチャリでマンションを出た。
向かうは本郷駅前の松坂屋ストア。
ここにチャリを放置して地下鉄で遊びに行こうという魂胆だった。
イヤフォンを装着し、アニソンを流しながら快適な日曜の午後をチャリで快走する。
そう、ごくごく平凡な日曜の午後だった。
そしてその静寂は突然の衝撃とともに音を立てて壊れる。
――気付くと何かにものすごい勢いでぶつかっていた。
―青い…?
そして俺はその場に倒れた。
チャリを道連れにして。
「すみませーん、大丈夫ですかぁ」
ハッと我に返る。
車だ。マツダのデミオにぶつかった。
ボディはかなり凹んでいる。
こんな衝撃を与えた俺が大丈夫なわけないだろ…。
もう俺も逝く時か…。
これも運命だし、さんざん悪事働いてきたんだから妥当な罰だぜ…。
部屋のポスターやフィギュア、それに加えてHD内の大量のロ●画像と動画、一体どうすんだよ。
親が見て泣き叫ぶんだろうな。
最後に、最後に誰かに託したかった…。
…じゃねぇ!
俺は不死身かっ!
それどころか立って歩けるし。
「くそっ…」
車を安全な場所に退避させた運転手が帰ってきた。
本来の俺ならここで怒声を張り上げて罵り始めるわけだが、今回はちと状況が悪い。
俺自身が車にぶつかる前の記憶がないからだ。
つまり俺が余所見をしていたか上の空だったことになる。
事実、事故現場は長めの坂のてっぺんで、当時向かい風が吹いていた。
事後予測になるが、俺は恐らく疲れ果てて下を向いたままこいでいたのだろう。
事故は次のようにして起きた。
俺は普通に、普段以下のスピード(恐らく15km/h以下)で左側の歩道を走っていた。
下を向いていたか何かで周囲を見ていなかった。
歩道の左には某餃子チェーン店。
目の前にはそこへ入るためのスペースがある。
そこへゆっくりと(一応徐行して)進入してきたのがその車。
だが後方、または左方の確認をやや怠ったようである。
ゆっくり走っていたであろう俺に気付かなかったくらいだから。
そして俺がその車の左後方に激突して事故発生、と。
俺の怪我は以下のようだった。
・左肘擦過傷
・左膝擦過傷
・左中指第2関節外部擦過傷
・左足首挫傷
・眉擦過傷
・眉上軽度内出血
まぁ1年に2回くらいはやるレベルの怪我なので慣れっこだ。
事故した車の後ろについていたらしい車の人が何か手当てをしてくれたが、
事故後のショックであまり記憶にない。
車に乗っていた人は20代の男の人だった。
見た目や言動からも誠実そうで、事実その通りに対応してくれて助かった。
さてこれから示談に入ることになる。
その人が運転していた車は何かの代車らしく、
とりあえずその管理元に電話して指示を仰ぐことになった。
因みにその人は今時珍しく携帯を持っていないらしかったので、仕方なく貸した。
その管理元の指示では、警察⇒病院らしかったが、警察沙汰にするのも面倒だし、
相手の免許の点数に関わってくるのもかわいそうだったのでこちらから警察を省くよう言った。
というわけでまずは病院へ。
とはいってもその人は地元の人ではなかったので近隣の病院を知らず、
俺が前回車校に行った帰りに「この病院古いなー」と思いながら横を通ったのを思い出し、
その病院に行くことにした。
休日だったにも関わらず、運よく病院は開いていた。
早速事情を説明して治療を受けることになったが、ここで驚く。
交通事故の治療は保険補償外であるどころか、20割負担になるというのだ。
一応責任の所在は車の運転手にあることになるので、この場合男性の支払いだ。
その人も一応払えるようだったので、治療開始となる。
外傷の治療をしたあと、男性の同意でレントゲンチェックをすることになった。
4枚くらい撮ってそっちは終わった。
その間に男性の考えが変わったらしく、警察を介入させることに。
時間はもはや気にするような場合でもなかったし、いい経験だと思って了承した。
早速110番。
まさか俺の携帯から110番へかける日が来ようとは…。
警察とは現場で落ち合うことになって一旦話は終わり。
治療費の請求が出るまでの間、一応俺のほうも親に連絡をしておく。
そして治療費が出る。
驚きだ。
20,750円
男性には少々かわいそうだったのだが、これも運命。
否はほとんど彼にあるのだから。
その後、現場に戻る。
愛知郡を管轄している警察本部は東郷町にあるということで、しばらく待った。
そうしているうちに警察も来た。
妙な気分だ。
事故状況を説明した後、個別に聴取される。
俺のほうだけ身分証明が必要なかったのはどうしたことだろうか。
…もうブラックリストに載ってるのかな。
一人の警官が説明を聞いている間、もう一人は現場の記録をしていた。
カメラとか距離計とか持ち出して、y氏や某元班長氏が興味ありそうな風景だった。
ちなみにこれ↓、事故の証明に。
結局「物損事故」にするか「人身事故」にするかはこちら側の話し合いで決めるらしく、
15日までに連絡してくださいね、と言ってそそくさと警察の方々は帰っていった。
相手の男性はいろいろあるようで(代車だから)、早めに切り上げたがっているようだった。
人身扱いにすると相手に懲罰が下るのみでなく、俺が診断書を取りに行くことになる。
そんなのは面倒だからお互いに損だな、ということで物損で済ますことにした。
後でまた補償とかの連絡をとることにして、その場はそれで別れた。
ちなみに現在、その事故の後遺症とも呼べるかもしれない症状が出始めた。
まず肩がうまく上がらない。
というか痛い。
そしてあくびをするたびに顔が痛む。
とりあえず今日は湿布貼りまくって寝るか。
いやぁ、しかし人生に1度あるかどうかの経験だったな。
まさか警察に事情聴取されるなんてね。
でもまぁこれからの人生、いつかお世話になるかもしれないから、
その時の予行演習だと思っておこうか。